第69回日本救急医学会関東地方会学術集会
第56回救急隊員学術研究会
会長 河野 元嗣
(筑波メディカルセンター病院 副院長・救命救急センターセンター長)
この度、第69回日本救急医学会関東地方会学術集会ならびに第56回救急隊員学術研究会の会長を拝命いたしました筑波メディカルセンター病院の河野元嗣と申します。本学術集会の特色は、救急医療にかかわる多職種が一堂に会して関東地方の救急について議論する場であることです。病院で救急医療にたずさわる医師、看護師をはじめとする様々な医療職や、病院前救護を担う消防や救急隊員、さらには行政職にも議論に参加していただきたいと考えています。
今回の学術集会は「こたえは現場にある」をテーマに掲げました。救急医療を展開してゆく上で生じた疑問や問題点の解決策は、救急現場で実践されている日常診療の中にある、とのメッセージです。新専門医制度が開始され、今後の救急医療を担う救急科専攻医の実に半数が関東地方に在籍することとなり、十分な教育と研修の “現場” 提供が今後ますます求められます。他方、働き方改革が叫ばれる中、労働環境と研修環境などの “現場” 整備は全職種にかかわる重要な問題です。更に2019年は東京オリパラ前年であると同時に茨城国体開催年でもあり、マスギャザリング対応が可能な “現場” 整備を進めていかなければなりません。開催地が筑波研究学園都市であることをいかして、学際的、集学的な、多職種が合同してディスカッションできる学術集会を目指したいと考えております。そして、本会の最大の特徴として、同一日程、かつ同一会場で第56回救急隊員学術研究会を開催できることにあります。救急現場から社会復帰まで救急医療の流れを包括できる学術集会にしたいと思います。
会場のつくば国際会議場は、交通至便であり多くの方々にお集まりいただくには適した会場であると自負しております。しかしながら学会の運営を一般病院が担当いたしますので何かと不行き届きの点はございますが、病院を挙げて準備を進めております。多数の皆様にご参集いただけますよう、ご案内申し上げます。